TORIC MANUAL 01
眼球の角膜や水晶体の歪みなどにより、
目に入る光が網膜上の一点に集まらず、
物がぼやけたり二重に見えたりなど、
ピントがあわなくなってしまう状態のことです。
人の目に多かれ少なかれ歪みは存在するもので、
実は乱視はほとんどの人にあるものです。
問題なのは、その乱視の程度になります。
軽い乱視であれば、実際に見た画像がボケていても、
脳の機能でクリアな画像として認識することが可能です。
それが強い乱視になると、脳はボケが修復できなくなり、
ボケたままの画像を認識するので、
ピントを合わせようと筋肉を動かし続け、
疲れ目の原因になってしまいます。
他にも少しでも見えやすくしようと、
目を細める癖がついてしまうこともあります。
このような状態であれば矯正が必要となります。
TORIC MANUAL 02
無理やりピント調整しようとするため、
目が疲れたり、頭痛や肩こりといった症状を
引き起こしたりすることがあります。
見え方に関わってくる乱視や、疲れの原因となるような乱視は、
メガネやコンタクトレンズで矯正することをオススメします。
SELF CHECK
(※全ての項目が乱視のみに起因するわけではございません。)
上記に該当項目があった場合は、
乱視が原因かももしれません。
あまりにも見え方に不便を感じるようであれば、
眼科医に相談をしてみてください。
他にも「度数はあっているのに見えづらい」や
「目が異様に疲れてしまう」など、
少しでも思い当たる方は、
まずは眼科で正しく検査してもらいましょう。
TORIC MANUAL 03
メガネのレンズに乱視用があるように、
コンタクトレンズにも乱視用があります。
「乱視だからカラコンは諦めている」という方のために、
蜜のレンズではお客様に合った乱視レンズを
オーダーメイドで製作しております。
乱視レンズは近視度数の他に、
乱視度数や軸、BCなどの多くのデータに基づいて、
お客様に合ったレンズをオーダーメイドで製作するので、
自分にぴったりなレンズが手に入ります。
目のゆがみの方向と反対のゆがみを持ったレンズを
正しく向きを合わせて入れると、
互いに打ち消しあって、ゆがみがなくなります。
通常のコンタクトレンズは、
瞬きなどの影響を受けてレンズの向きはずれてしまいますが、
乱視用ソフトコンタクトレンズは、
レンズが目の中で回転しないように
特殊なデザインをしています。
乱視レンズを使用して乱視を適切に矯正すると
ダブりやにじみが少なくなる」
「より鮮明に見えるようになる」
「ピントが合いやすくなる」など、
見え方の質が向上します。
TORIC MANUAL 04
乱視カラコンを買う時は、必ず眼科で
ご自身のPWR(度数)・CYL(乱視度数)・AXIS(乱視軸)を
お調べいただき、ご注文いただきますように
お願いいたします。
「PWR」「P」「SPH」と書いてあってもすべてレンズの
球面度数のことです。視力を矯正する力とその数値のことで、
0を基準に数値から離れるほど矯正の力が大きくなっていき、
[-]は近視、[+]は遠視となります。
「CYL」「C」「CY」(Cylindrical)はいずれも同じ意味で、
「乱視度数(円柱度数)」のことです。
レンズの役割を果たす瞳の歪み具合を数値として表す数値で、
数値が大きくなるほど強い乱視を矯正することができることを
表しています。
乱視度数と同じく乱視用コンタクトレンズ特有データである
「AXIS」または「AX」は、「乱視軸」を表しています。
乱視はその角度によってものが二重に見える方向が
異なります。乱視軸とは乱視の角度のことで、
0〜180度の数値で表され、
適切な乱視軸と乱視度数のレンズを装用することで、
角膜や水晶体の縦・横の屈折力のアンバランスが
矯正され、物がはっきりとみえるようになります。